女性らしくバランスのとれた
”いい感じ”の柔らかさ。
「子宮管理」を通じてコアな話に本音で向き合いたい。

匠STORY

美管理セラピスト | Kie

プロフィール

Kie (キエ)
子宮ケアサロン美管理spa 【代官山】
オーナーセラピスト

妊活や生理不順、排卵障害など女性特有のお悩みから、産後ケアや女性アスリートのリカバリーまで、 3, 500人以上の子宮卵巣をケア。 美管理spaの人気メニュー「 福女( ポンニョ )」を受けに世界各国から顧客が訪れる。また、子宮ケアセラピストの育成スクール展開や、子宮ヨガのインストラクターとしても活躍している。

Story

 

 

――「子宮」をテーマにしたサロンて珍しいですが、セラピストになろうと思ったきっかけは?

高校生の頃、私の母がトレーナーさんを付けてダイエットをしていたんです。そのトレーナーさんは韓国と日本を行き来していたので、その方が来れない間にも代わりにやってあげてほしいと、セルライトや脂肪を潰すもみだしと経絡のマッサージを伝授してもらい、私が母にやっていました。すると1ヶ月後、母が6kgの減量に成功して、さらにはジーンズのサイズが小さくなったのを見て、率直に、「すごい!自分の力でここまでできたのか」と。帰国した、トレーナーさんに、「きちんと結果が出たのは、Kieちゃんがマッサージを継続してくれたからだよ」と言われて、すごく嬉しくて、同時に楽しい!とも感じたんです。きちんとケアすることで体に変化が起きることを実感しました。

 

――ひとつの成功体験というか。そこから、興味を持ち始めたんですね。

はい。母のビフォーアフターが間近で見れたことはすごく大きかったです。それから、人体のケアや美容に興味が出て、そのうち自分でも体験したいと思い、沢山のマッサージやエステに行きました。22歳の頃に、きちんと技術を習得したいとエステの学校に通い資格取得を目指しましたが、デモンストレーションなどで先生を相手にマッサージする際いつも寝落ちさせていたんですね。気持ちよくなって、先生が眠りに入ってしまう・・正直自分でも技術に自身があったので、だんだんとその学校で学ぶ必要性を感じなくなってしまい、6ヶ月たった頃に学校を辞めることにしました。

 

――先生を超えちゃったな私、という感じ(笑)

なんか、もう、ここじゃないなって感じてきて(笑)ちょうどその頃、韓国の小顔技術「コルギ」に興味があって、韓国に行くことにしました。そのコルギサロンのメニューの中に「子宮管理」というのがあり、なんだろうと思って小顔管理と子宮管理を同時に受けてみたんです。でも、その時まだ24歳と若かったので特に婦人科系のトラブルもなく、施術の効果もよくわからず、セラピストにも「あなたの子宮は問題ないわ、大丈夫」としか言われなかったんです。いまいち実感が足りなかったものの、「子宮管理」というワードがすごく引っかかって、「直接的に子宮をケアするって新しいな」と、その後2年ほど韓国と日本を行き来しながらその先生の所に通うことにしました。

 

――韓国まで通うとはすごい探究心ですね。

はい、というのも他になかったんです。間接的に子宮に影響する、内臓や骨盤をケアするところはあったんですけど、子宮や卵巣にお腹の上からダイレクトに触れてくれるお店が。その後、日本に戻ってきてこの「子宮管理」という技術を導入したサロンをやることになったんですが、実際は小顔、痩身など、通常のメニューを受ける人が多かったですね。

 

――デリケートな部位ですし、「子宮管理」ってどんな施術か想像がつかないですよね。少し早過ぎたのかもしれないですね。

7年前だったので、そうですね。流行の先を行き過ぎていたかもしれません(笑)でも、結構しっかりブログを更新したりしていて、「子宮管理」ってどんなものか、コツコツと伝えていったんです。そのうち、本気で妊活している女性たちが必死で色々探しているうちに、うちのサロンに辿り着くようになっていきました。その頃から、よもぎ蒸しもセットでやっていて、日々何人もお客様の体を見ていたら、痛がる箇所や力が入るところが段々とわかるようになってきたんです。経験を重ねていくうち、韓国で習ったやり方だと力んでしまいお客様のストレスになるかもしれないと、「イタ気持ち良い」をテーマに少しずつ技術をアレンジしていきました。

――韓国方式は、割としっかり痛かったんですか?

いきなりズンっ!と力強く来る感じがありますよね。施術を通して、なんとなくセラピストの気の強さが伝わってきたり(笑) 感覚的に「この施術を受けることで私自身の性格もきつくなりそう」って思うような…。やっぱり女性らしい力加減、バランス、いい感じの柔らかさが欲しいなって。そこから、自分の考え方やサロンのコンセプトが変わった気がします。

 

――日本で育って来たkieさんだからこそ、韓国の良いところと、日本人に好まれる施術のバランスを見出したのかもしれませんね。

そうですね。確かに力強く施術することで、結果が出やすいこともあるかもしれないんですけど、見た目の造形が綺麗なこと=幸せとは限らないと思ってるんです。気持ちが幸せになることで、それが滲み出て綺麗になっていく、その順番が正しいかなって。それからは、よもぎ蒸し一つとっても、満足度・質を上げていこうと、ただ椅子に座るだけではなくプライベート空間を演出するためのハーブテントを取り付けたり、よもぎの香りがきついと感じたらそこもこだわってみたり。とにかく、今よりもいいものを、もっといいサロンを作ろうって求め続けてます。

 

――オリジナルの、無農薬で匂いが抑えられたよもぎを取り寄せたりしてますもんね。それで今のスタイルにたどり着いた、と。

いや、正直今も日々改良改良で、終わりがないですね。支店の人たち迷惑してるんじゃないかな、また何か新しく追加されてるって(笑)どんどんコアに追求してますね。

 

現在はセラピストさん向けのスクールもされていますよね。それを始めたのはいつ頃のタイミングですか?

韓国から帰って来た頃、知人が大阪でスクールをやるので、子宮と背中管理の講師をやってくれないかと声をかけてくれたんです。そうして始まったんですが、正直環境があまり合わなくて、、その頃結構色々とあって、自分の気持ちも安定しなくなってしまい、一時期この仕事を辞めようかとまで落ち込んでしまいました。でも「Kieさんに施術していただきたいです!」と言われることも多くて、やっぱりやろうかなって思ったり…かなり自分の軸がブレていたと思います。そんな時、あと二日で辞めようかというタイミングで、救ってくれたお客様がいたんです。

――お客様が救ってくださったんですね。その頃はもう、スランプみたいな感じ?

そうですね。どうもいい案が思いつかなくて、もう全部辞めて一旦「休もう」って思ったんですよ。でもそのタイミングで、お客様がいらして、「せっかく来てくださったのに申し訳ないんですが、私来月でもう辞めるんです」って伝えたら、とても残念がってくれて…。

同じ頃、どうも首まわりが重くて重くて、どこか首の疲れをとれる良いお店はないかと知人に聞いてみたんです。そうしたら、美ノ匠にも掲載されている「ヨガトレッチサロンのkoyumiさん」を教えてもらって行ってみることにしました。

すると驚いたことに、私の所に来てくださったお客様がkoyumiさんのところにも行っていて、「せっかく良いセラピストさんを見つけたのに来月で辞めちゃうんですって」と彼女に話していたんです。koyumiさんは、「それってkieさんじゃない?」とピンと来て、こんなご縁はない!と3人で会うことにしたんです。その時色々なことを話す中で、そのお客様が価格設定や働き方のペースなど、核心をついたアドバイスを沢山くれて。さらに、その頃麻布十番でやっていたのに「場所は恵比寿か代官山でやったほうがいいんじゃない?」とまで。

 

――そのお客さんすごいですね、何か感じていたんですかね!

本当にすごいんですよ! 別にスピリチュアルとかじゃないんですけどね。それを言われた時に、「え、代官山…」ってなんとなくワクワクしちゃって。何かが拓けたっていうか。その他のアドバイスも取り入れることにしたらすごく前向きになってきて。もうその日に不動産屋に電話して、現在の代官山サロンに移ることにしたんです。私が、本来来るべき場所に導いてくれた人だったと思います。

そこから3ヶ月後に移転すると、すごく新鮮な気分で、不思議なことに全てがうまく回り始めたんです!私はすごく職人気質なので、ビジネス先行というよりもやりたいことを追求して探求して今がある感じで。本当に周りの人たちに助けられて、支えてもらって壁を超えた感じですね。

――そこからさらに、Kieさんの中で何か変わったことはありましたか?

実は夫婦関係でも色々あったりして、一年間自分を解放して好きなことをするようにした時期があったんです。例えば、海外に行ったり友達と好きな時に飲みに行ったり。女性としての自分を認めてあげるというか。その時間がすごく大切なものになって、その後のお客様への対応の変化にもつながったと思います。体面だけでなく、その方の背景を知って本当にその人に合う施術をすることを心がけるようになりました。例えば、子宮の状態って男女関係とも影響して来ますよね。そういう部分、カウンセリングでもかなり突っ込んだ質問ができるようになりました。

 

――子宮って女性にとってすごくプライベートな部位ですもんね。

そうですね。生理周期とか睡眠についてのカウンセリングはもはや当たり前で、それ以上に大切なのは “最近いつ膣を使ったのか”“パートナーとの関係性はどうか” など、友達にも言えないような悩みを聞いたりもします。私にもいろんな経験があるのでかなり本音でぶっちゃけるようにしていたら、お客様も本音で話したいからこそ来てくれる方が多くなりましたね。

 

――意外とそうゆう女性の本音を相談できる場所は少ないですよね。

そうなんですよね。今、やっと私にできることが見えて来た感じがしています。本当に、女性にとって子宮は大切ですし、パートナーとの関係性もすごく関係します。”良い男性が良い女性の子宮をつくる”と言っても過言ではないくらい。だから、そういう部分も含めてコアな話が安心してできる場所にしていきたいですね。沢山悩んだ時期もありましたが、その全てが私自身をすごく成長させてくれたように思います。今は次々に新しいアイディアも浮かんで来て、これからはもう、伸びしろしかないです(笑)

 

Message from kie

「 完璧な女性 」ではなく「 いい感じの女性 」をめざして、いつもお客様を管理させて頂いています。その場限りのスッキリではなく、一生を通じて心も体も常に良い状態が保てることを目指し、 お身体だけでなくその方の背景までを見ながら、トータル的なサポートするよう努めることが私のモットーです。忙しい日々の生活の中で、なかなかじっくりと味わうことのできない「 気持ちいい、 安らか 、温かい 、 優しい 」という感覚を、 美管理spaの施術では存分に感じていただけることと思います。

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