着物や浴衣を着る際、知っておきたい和装作法&マナー7つ

着付け師 金井夕子
着物ってもっと気軽に取り入れられたらいいなあ・・と思う反面、「ルールや作法が多そうでなんだか気が引ける」という声も多いですよね。
気軽に楽しく和装ライフを楽しめるよう、特に気になるマナーや和装作法を、お伝えします。

 

1.お手洗い

まずはじめに気になるであろうお手洗いに関して、ポイントをお伝えします。着物というのは何枚もの布を同じ方向に重ねて着るものです。一気に捲り上げるのではなく、一枚一枚を順番に剥がしゆっくりとたくし上げることで着崩れが起こりにくくなります。また、お手洗いに限らず座位をとる際には、お端折り部分の折り目をを押さえて、浅く腰掛けることでキレイな状態が長持ちしますよ。

 

2.着崩れしない緩め方

着物を長時間着ていると誰もが経験する苦しさ。着崩れずに緩める方法は?

ポイントは「帯枕の紐を少し緩める」ということ。着物を着るときはたくさんの紐で縛りますが、帯を作る時に入れる帯枕の紐を少しだけ緩めると着崩れせずに締め付けを緩めることができるのです。

通常帯枕はガーゼで包まれているので、着付ける際にガーゼの代わりに伸び縮みする「ストッキング」などで代用しちゃうのもオススメですよ。

 

3.食事作法

着物で食事をする際、一番意識して欲しいのは、何か動作をするたびに「袖を押さえる」こと。これは着物の所作において特に注意して欲しい基本中の基本です。洋服と違って袖の長さがありますので、例えば飲み物を持つ際にも、必ず片方の手で袖を押さえてからコップを手に取るようにしましょう。また、少し遠くのものを取りたい時なども腕を伸ばすのではなく、面倒でも立ち上がって取りに行くこと。

誰かに呼ばれた際、左右や後ろを振り返る時なども、首だけ向けるのではなく、体全体を対象の正面に向けて応えることもポイントです。

手だけ、首だけと部分的に動かすのではなく、

①体を向けて
②袖を押さえて
③立ち上がって

というひとつひとつの動作を丁寧に重ねることで、品のある美しいしぐさを見せることができますよ。

 

4.ヘアスタイル

和装の際の髪型も気になるところですよね。マナーとして、着物の襟元に髪の毛が届く長さ以上の場合はアップスタイルにしましょう。ショートヘア、ショートボブ以外の方は全て当てはまります。髪飾りをつけるのはok です。30代以上の大人女性でしたら、お花飾りよりもパールをあしらったゴールドや真鍮などの髪飾りが上品な華やかさが出てオススメですよ。ピアスやネックレス、腕飾りなどは基本つけません。指輪に関しては、あまり凹凸がないものでしたら、こすれた際も着物を傷めることがないですね。

 

5.メイクのポイント

和装は柄が華やかなものが多い分、洋服の時よりも「色味」のあるものをチョイスしたほうが映えます。特に「口紅」は普段なかなか付けづらいような思い切ったカラーにトライしてみるのがオススメ!グロスを塗るのもokです。いわゆる「ナチュラルメイク」を着物で施すと華やかな衣装に負けて逆に老けた印象になりがち。目元やチークなども色味があったほうが和装には合いますよ。

 

6.防寒

和装の際の寒さ対策って、何を着ればいいのか迷うところですよね。
着物は比較的温かいとはいえ真冬の和装で、上に何も着ずに出かけるのはNGです。寒空の中コートを着ずに洋服のままで出かけるのと同じような違和感を持ちますので、何か羽織るものを用意しましょう。もし着物用の羽織を持ってなければ、大判のストールを肩にかけるなどでも大丈夫です。

 

7.SNS注意

今はあらゆる情報が手に入る時代。youtubeなどでシェアされている動画を参考に、簡易的に着物を着ようとする場合、左右反転になっていないかをご確認ください。画像や映像は左右が反転してアップされている場合があります。着物の左右が逆になると、「死んだ方に着せる白装束の着方」を意味してしまいますので要注意です!

また、せっかくの着物姿をSNSにあげる機会も多いと思います。スマホなどで自撮りした写真も左右が逆になっていることがありますので、あらかじめ写真編集アプリなどで左右を反転させてからアップするとよいです。写真を自撮りする際は要チェックですよ。

 

いかがでしたか?せっかくの着物姿、ちょっとした仕草に気をつけるだけでキレイな状態を長持ちさせながらワンランク上の気品を醸し出すことができます。ぜひ参考にしてみてください。

ライター:ColoR

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