自分を受け入れ、心を解放した瞬間に
肉体が変化することに気づいた。
中澤祐子
koyumi(コユミ)
下村 えり
倉内 夕
河合直子
阿部史
塩澤麻衣
阿部史
富田恵
体の硬さを改善すべくヨガに出逢う。その後、寝たままでストレッチができる東洋の手技「タイ古式」を学び、タイ国政府認定チェンマイ校を卒業 。2004年よりインストラクターとして活動し、積み上げた技術の集大成として考案した「 ヨガトレッチ® 」は雑誌 、メディアにも多数掲載されている。
ーー 現在の体をケアするお仕事に向かうきっかけはなんだったんですか?
20歳の頃から約10年間、ダンサーとして活動していました。ところが、本当に体が硬くて..あぐらもかけないほどだったんです。あらゆる方法を試し柔らかくなろうと試みましたが改善されず。正直、ダンサーとしてこの硬さは致命的でした。30歳を迎える頃、このまま続けていてもこれ以上の向上は望めない、人生を棒に振る前に、何か別のものに目を向けようと思い出会ったのが「ヨガ」でした。
当時、国内ではまだヨガが大々的に流行り始める前で、先駆けとなった大手ヨガスタジオの一期生としてインストラクターの資格を目指しました。レッスンを受けていたある日、瞑想の時間に先生から、「自分の全てを受け入れ、許しましょう」ということを言われ、許すと言っても・・・具体的にはどういうこと?と、いまいちよくわからないながらもできるだけ想像力を震わせイメージしてみました。わからないながらも実践していたある日、これまであぐらをかいた際、何をどうしても下がらなかった股関節からふーっと力が抜けてペタンと床に着いたのです。
ーー精神を解放したら肉体が変化した、と。
これまで10年かけて、あらゆるテクニックを駆使しても通じなかった肉体が、心の変化一つで柔らかくなった。本当にびっくりしたなんてものではなかったです。私自身が今まで、「自分の体は硬い、おかしい、変だ」と思っていたし、言葉にもしていましたから、そういうコンプレックスを全て受け入れた時に体が変わった「心=体ってそういうことなのか!?」と自分の中で腑に落ちた瞬間でした。
すごく喜ばしかったとともに、これまでの10年間はいったいなんだったのか、私の努力は無駄だったのかと・・・とても複雑な想いでした。でもその後、この自分の体験を通じて「私みたいな遠回りをさせずに、一人でも多くの体に悩む方を助けることができれば!」と考えられるようになりヨガ講師となりました。
ーーやっぱり敏感というか、感じやすいんですね。感受性が豊かで、フィジカル面だけよりも心と一緒にアプローチされる方がすっと入るタイプというか。わかる気がします。
そうなんですよね。その後先生になったものの、どうやったらこの「心の気づき」という形のないものを遠回りせずにわかりやすく伝えることができるのかひたすら考えました。そこで、「実際に手で触れて体をほぐしながら緩ませていく」という施術とのMIXスタイルが効果的なのではと感じ、「二人で行うヨガ」とも言われる、タイ古式マッサージを学びにタイへ留学しました。そのクラスの合間に、できる限りの人の体に触れる機会をつくったんです。やはりヨガの精神性とフィジカル施術の組み合わせによって、体への気づきが生まれやすくなることを確信しました。
ーーまずは1人で行うセルフヨガを学び、さらに人に触れられることで気づきが早まる施術の効果にも気が付いたわけですね。
はい。そうやって8年間のインストラクター経験を積んだ頃、とあるストレッチ専門店とのご縁がありました。そのお店は、「寝てるだけで気持ちよくほぐされ、その後ストレッチを入念に行う」というスタイルで、ストレッチがエクササイズとして流行るきっかけとなったお店で、取材も殺到するようなところでした。友人の紹介もあり、その店でオープンニングスタッフとして働くことに。そこで働きながら、トレーナーさんから西洋式ストレッチを学ぶこともできました。心底感じたのは、「ストレッチって究極の運動なんだな」ということ。
「寝ながらストレッチできる運動できるなんて最高!体の硬い私にも最適!何よりお客様の来店時と帰る時の姿勢や体幹に見違えるほどの変化が!」でも、ストレッチだけというのも物足りないし・・・、ヨガの精神と、タイ古式の筋肉ほぐしと、ストレッチ運動、全部を組み合わせいいとこ取りをしよう!そんな考えから生まれた、オリジナルメソッドが「ヨガトレッチ®︎」なんです。ちょうど体をケアするお仕事に携わり10年の月日が流れる頃でした。
ーーなるほど、良い名前ですよね、キャッチーで。
10年にわたるインストラクター活動の末編み出した、まさに究極の「良いとこどり」ですね。そして昨年はご出版もされましたよね。このご縁もブログからだったとか。
(koyumi著書:かたい体もみるみるほぐれる!20秒で疲れ・コリが消えるヨガトレッチ)
はい。本当にコツコツ続けてきてよかったなあと。
ーーこれから先、目指したい目標はなんですか?
ヨガトレッチをより多くの人に広めていくことです。タイ古式マッサージってタイ発進で御釈迦様の時代から続いてるそうなんですね。そんな感じで、日本初「ヨガトレッチ®︎」を世界に広めていきたいです。その目標に近づくために、今「日本伝統文化伝承氏」という資格をとっています。大和撫子を目指すべく、書道・花道・茶道を身につけ、着付けや歌舞伎、日本庭園を学んだりと。
それから、まだ考案中なんですがダンススタジオをやっている友人と、ダンスの基礎的な動き「アイソレーション」というものを使ったエクササイズメソッドを作ろうと話しています。その際の音楽は、日本らしく和太鼓を入れようとか、色々盛り上がっています。そこにも日本の伝統文化を取り入れていきたいなと。
ーー今までやってきたこと、全部繋がりましたね。ダンスも。
最後に、体を緩め柔らかくすることが、女性の体にどう影響するのか改めて教えてください。
体を緩めると、ただそれだけでボディラインが本当に美しくなるんです。引き締まり、上がる。ヒップアップ、バストアップ、腰の位置アップなど、メリットは計り知れません。実は本来、適度に緩み力の抜けた状態こそが美しい基本姿勢そのものなのです。反発してるのは自分自身だったり…。忙しさ、コンプレックス、日常的な癖、毎日の積み重ねが体本来の姿から遠ざけていくんですね。
例えば、私は体が硬い時、いつも怒ってイライラしてたんです。なんでできないんだと。髪型も、ボンバーヘアだったり…結構な強烈キャラだったんです。性格も今とはまるで違う。
ーーえぇっ!穏やかなkoyumiさんからは想像もつかないですね。ジャックナイフだったんですね。
尖ってましたね(笑)そういう時期もいい経験だけど、だんだんと、ライフステージとともに一つ一つ脱いでいくというか。サロンにいらっしゃるお客様を見ていても、来店時は疲れていた表情が、帰る頃には本当に穏やかな表情になります。本来、人は愛に溢れた生き物なんです。だけど、日々忙しく頑張ってるうちに段々と張り詰めて、表情や肉体にも現れていくんですね。私は施術者として、人の肉体の可能性に日々触れさせて頂いています。意識次第で、年齢を問わず、一瞬にして体が変わることがある。人って本当にすごいんです。
むしろ若い頃よりも、今の方が若々しいというお客様もたくさんいます。色々な経験を経て、心が柔軟になっていくにつれ、体も柔軟になることができるんですね。
ーー心の柔軟と、体の柔軟の可能性がイコールなんですね。まさに、「心=体」深い。。
あえて誤解を恐れずに言うならば「頑張りすぎず、楽な方でいいんだ」って。今となっては思います。
ーーがむしゃらに頑張った人だからこそ行き着く世界ですね。そう言う時期を経て、今度は力の抜き加減を覚えていく、それこそが成長というか。
そうなんです、それこそが「魂」の成長なんだと思っています。魂って、ちょっととっつきづらい言葉かもしれませんが、単に肉体だけを磨くのではない、心=体=魂という考え方です。だけども私たち人間は、肉体がない限り魂のみを磨くこともできない。ただ、メインは魂なんだと知ってる人と、肉体が全てだと思ってる人の体やパフォーマンスには雲泥の差が出ると思っています。
これからはそういった深い部分にも気づかされる時代です。そんな変革の時代にあったメソッド「ヨガトレッチ®︎」をグローバルに広めていくのが私の使命だと感じています。
「人は磨けば光る宝石のよう」
これまで多くの方の施術を通して教えられたことです。皆様は、自身の基本姿勢となる「 ダイヤモンド軸®️」がどこだか分かりますか?「 基本姿勢 = 本来ありのままの自分 」ともいえ 、自身の基本姿勢を得ることで、常に体と心のコントロールができ、どんな自分も可能になります。筋肉の硬直は心のこわばり 、体軸のブレとつながっています。まさに「カラダ=ココロ」なのです。世界中でたった一人の素晴らしいあなたが、健康に美しく輝くお手伝いをさせていただきます 。
セラピスト/ボディデザイナー ヨガトレッチサロン【代官山】代表 体の硬さを改善すべくヨガに出逢う。その後、寝たままでストレッチができる東洋の手技「タイ古式」を学び、タイ国政府認定チェン...