オーガニックコスメの選び方
オーガニック・コスメって一体なに?
世界での基準と考え方。
『オーガニック・コスメ』という言葉、実は日本で生まれたってご存知ですか?これは2001年に日本の雑誌上で生まれた「造語」で、ヨーロッパ
等で一般的に使われだしたのは2008年頃だと言われています。今やどの化粧品売り場でも見かける『オーガニック・コスメ』。その歴史はまだまだ浅く、実は日本では明確な基準や認証、法律がありません。しかしヨーロッパやオーストラリアでは、2002年から認証団体が確立され、かなり厳格な審査基準になっています。
例えば「製品の95%以上が天然由来成分」「オーガニック認定を受けた原料が10%以上」「合成香料使用不可」「石油由来成分使用不可」「保存料、防腐剤は、健康被害のない許可されたもののみ使用可能」「動物実験不可」など。(*認証団体によって違いはあります)厳しい基準をクリアした化粧品だけが「認証マーク」を付けることができ、それ以外は「ナチュラルコスメ」と呼ばれ『オーガニック・コスメ』とは明確に分離されています。
日本ではまだ明確な基準なし。
安心できる化粧品はどうやって選べばいいの?
ヨーロッパでの厳格な審査基準に対し、日本における 『オーガニック・コスメ』 の定義は曖昧で、極端なことを言えば1滴でも天然の成分を使っているものから、100%天然由来のものまで存在する玉石混合な状態です。本来、化粧箱などに義務付けられている『成分表示』に全て書いてありますが、 耳馴染みのないカタカナの成分名が羅列され、一つ一つ全てを読み解くのは難しいかもしれません。
例えば、 防腐剤のパラベンですが、 仮に「パラベンフリー」 という記載があっても、パラベン以外の化学防腐剤(例えばフェノキシエタノールなど)が入っていることも多く、中には逆にパラベンよりも肌に良くないとされる成分もありますので注意しなくてはなりません。では、もっと簡単に化粧品の安心・安全を見分けるポイントはないのでしょうか?本当に成分にこだわっている化粧品には、高確率で「〇〇%天然成分由来」「有機成分〇〇%使用」等の具体的な数値が表記されています。大きなアピールポイントにもなるので、記載しない理由はないでしょう。逆に書いていないものは、いくら『オーガニック・コスメ』をうたっていても、その成分がどの程度なのかは分かりません。
数万年とも言われる化粧品の歴史では、クレイ(泥)を塗って肌を太陽の光から守ったり、植物の精油を塗って肌を柔らかく保ったり、自然界のものを利用していたのだとか。対して、石油由来の化学成分を使った『ケミカルコスメ』の歴史はここ100年程と浅く、ハリウッド映画のメイク用に開発されたのが最初と言われています。
そう、私たちは元来「天然成分由来」の化粧品を使っていたのです。
一生のお付き合いとなる大切な化粧品。人生で何十万回も肌に触れるのですから、自分に合った安心・安全なものを選びたいですね。