赤ちゃんの頭の形に悩んだら「ヘルメット矯正」

あっという間に

年末の足音が聞こえてきました。

息子がヘルメット矯正を卒業して、早半年。

「きっとこの情報は知りたい人も多いだろう!」

「どうせなら有意義な記事にできるくらい

とことん調べよう!」

と、持ち前の探究心で

色々と調べ上げたにもかかわらず

日々の育児と介護に追われ

更新できずにいましたが。

 

先日、6ヶ月の赤ちゃん育児中の友人から

「えりさんとこヘルメットやってたよね?
色々知りたいんだがー」

という連絡をもらい、

このきっかけに乗って書こうと思います。

 

もう見れないと思うと
愛しくもあるヘルメット姿💗

赤ちゃんのヘルメット矯正治療とは?

小さいお子さんがいる方なら
聞いたこともあるかと思いますが
乳幼児期に寝向きや遺伝など
色々な要因で頭の形が著しく悪い場合に行う
頭の形の矯正治療です。

発祥はアメリカらしく、
現地では結構な割合で行う
ポピュラーなものとして
既に浸透しているようです。

日本でも近年増えてはきているものの
未だ珍しいもの扱いされてしまう
段階ではあるでしょう。

 

私が初めてその存在を知ったのは、
私より1年先に出産した友人の息子くんが
頭の形に悩んでヘルメット治療をする、
と決めたことを聞いた時。

 

お値段なんと、
製作費、半年間の通院費諸々込みで

「約60万円っ」
(サービスにより金額に差があります)

友人よ・・・。
あの時茶化してごめん(笑)

「いやいや、いわゆるただの絶壁でしょ!?」
「60万て、どんだけ高級な頭蓋骨よww」

って、私も思ったし
実際そう言いました。

まさかその一年後に、
我が家も同じことで頭を悩ます日が来るとは・・・

 

希望者みんなができるわけではない

どのような過程でヘルメット治療に至るのか?

順番としてはまず、様々な角度での
頭蓋変形診断を行います。
基本的には健康保険の効かない
自由診療ですが
まれに病的な理由での歪みの場合もあるらしく
その場合はヘルメットではない保険診療を行います。

まずは、病気でなく、ただの変形かどうかを診断。
通常の変形の場合は
ヘルメット治療の検討に移ります。

お次は、その診断結果が一定以上
「重度の変形」
かどうかを調べます。

というのもある程度の歪みは誰にでもあり、
柔らかい赤ちゃんの頭蓋骨は
成長と共に徐々に綺麗な形になっていくから。

どのあたりから重度なのかは
ヘルメットを提供する各クリニックや
サービス機関で指標があるようです。

そして晴れて(?)
「うん、結構重度で歪んでますね。
これは成長と共に治る範囲ではないわー」


と認定されると、
ヘルメット治療の対象者となる流れです。

 

■息子の5ヶ月時 3Dスキャン。変形度は「極」重度

 

何種類か、ヘルメットブランドがある


で、どこのヘルメットがいいの?

それが一番気になるところですよね。
私が2023年秋頃に調べた限りの
ヘルメットブランドは以下の5つです。
(流行ってきているので新しいものも出ているかも?)

① スターバンド
② プロモメット
③ Remo baby(リモベビー)
④ ミシガン頭蓋形状矯正ヘルメット
⑤ アイメット

これらのヘルメットブランドを、
各子供向けクリニックが
単一ないし複数取り扱っていたりします。

■ ①スターバンド

多分、ヘルメット治療を検討すると
一番目につくのがスターバンド社だと思います。
私も息子とこちらに出向き、
話しを聞いて、検査も行いました。

スターバンド社はアメリカの会社
ヘルメット治療の火付け役とも言われているそう。

ここのブランドだけは
AHS JAPANという、
おそらく日本における総代理店?
的な会社が一括して窓口を担っていて
各クリニックなどでは取り扱っていません。

AHSビジターズオフィス 

にて検査や調整を行います。

基本的にはスターバンド社が
独自のスキャンニングシステムで
導いた数値が日本に送られ
その数値に基づき
AHS Japanスタッフが
日本でサイズ調整を行う。

というシステムになっているようです。

お値段は, 44万円 (税込)
(治療期間全体の微調整など含む)

*2023年9月頃の情報なので変更はあるかも

 

■ ②プロモメット

こちらは友人家がしていたものであり
最終的に私が選んだ
ヘルメットブランドでもあります。

特徴としてはなんといっても
安心のMade in Japanです。

他との大きな違いは
長年、小児形成外科の研究に取り組む
女性院長が経営する
赤坂の「赤ちゃんの頭の形クリニック」
「義足」などを制作している
「株式会社山口舗装具」 
とタッグを組んで開発した
独自ブランドだということ。

 

ヘルメットの特徴としては
スターバンドが1ピース形状の
ヘルメットであるのに対し
プロモメットは
前後2つのピースで構成されています。

 

これによるメリットは以下の2点。

①ピースの繋ぎ目を調整することで
頭の締め付けを分散できること

そして、通常5ヶ月ごろから
半年間程度の治療期間ですが、
もし頭の成長が予想よりも著しかった場合
1ピースだと
ヘルメット内側ののスポンジを
削ることでの調整方法なので
スポンジの厚みが尽きてしまった場合は
まだ治療を続けたくても
そこで終了するしかないらしいのですが・・・

②2ピースだと連結部分のネジ調整で
ヘルメット幅を広げることができます。

特に重度の変形が見られる場合は
軽度よりもできるだけ長く被りたいわけです。

1ピース形状のリスクとして

「もうちょいやりたいけど
頭の成長がヘルメットサイズを
追い抜いたのでおしまいです。」

ということもあるとスターバンドで
説明を受けましたので
極重度変形の息子がやるには
2ピース形状にメリットを感じました。

そしてさらに
スターバンドでは日米間の
数値データやりとりに基づいて
AHS Japanのスタッフが
ヘルメット調整をしていくのに対し、

プロモメットは
毎月、専門医の先生ないし
製作元の山口舗装具さんが
目で見て手で触り
サイズ調整をしていく、
という点に惹かれました。

やはり私は「匠の技術」というものに
信頼を置く傾向にあります。

 

お値段は, 57万円 (税込)
(治療期間全体の微調整など含む)

*2023年9月頃の情報なので変更はあるかも

 

③ ReMO baby

こちらは下着メーカとしてお馴染みの
GUNZE 
が製造販売しているヘルメットブランドです。

こちらは上記している
最終的に通院を決めた赤坂のクリニックで
取り扱っていたブランドなのですが
なぜ選ばなかったのかと言われれば
「あまりおすすめされなかったから」

というのが正直なところです。
GUNZEなので国内発信ではありますが
大きな会社が噛んでいるだけに
「大量生産の傾向がある」
というようなことを
ゴニョゴニョっっとおっしゃっていました(笑)

*価格わからず

ミシガン頭蓋形状矯正ヘルメット

ミシガン頭蓋形状矯正ヘルメット
米国ミシガン大学
リハビリテーション科で開発され、
アメリカFDAに認可された物だそうです。

ヘルメット治療の元祖的存在だとか。
こちらも前後2ピース形状です。

こちらも上記している
最終的に通院を決めた赤坂のクリニックで
取り扱っていたブランドなのですが
ミシガンヘルメットをベースとし、
日本で独自開発したのが
「プロモメット」
というような説明を受けた記憶です。

お値段は, 57万円 (税込)
(治療期間全体の微調整など含む)

*2023年9月頃の情報なので変更はあるかも

 

⑤ アイメット

アイメット
日本製ヘルメットです。
実際のものをスターバンドのオフィスで
拝見させていただきました。

メッシュ状の素材でできており
他のヘルメットに比べ
軽くて柔軟な印象です。

その分、強制力は若干弱いらしく
軽度の歪みの場合は良いかもしれないが
息子のように「極」重度
の場合は除外する選択肢だと
スターバンドにて説明を受けました。
(スターバンドを勧めるためかもしれないが)

*価格 50~60万

*2023年9月頃の情報なので変更はあるかも

 

ヘルメットブランドまとめ

そんなこんなで各ヘルメットブランドを
まとめるとこんな感じです。

① スターバンド / 米国産 / 1ピース形状/ 44万円 (税込)

② プロモメット / 国産  / 2ピース形状  / 57万円 (税込)

③ Remo baby(リモベビー)/ 国産 / 2ピース形状 / 価格不明

④ ミシガン頭蓋形状矯正ヘルメット / 米国産  /2ピース形状 / 57万円 (税込)

⑤ アイメット / 国産   /2ピース形状  /  50~60万

 

*あくまで私が1年半前に調べた範囲ですので
参考までにしていただき
ご自分で最新の情報をお調べくださいね。*

では、次回は
息子の半年間の治療記録を
綴っていきたいと思います。

 

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