お肌に針を刺す美容法「ニードリング」とは?

肌質改善セラピスト 阿部 史
最近耳にする美容法『スキンニードリング』
お肌の深くにまで細かい針を刺すことで修復機能を稼働させる施術法です。
でもなぜ「お肌に針を刺す」ことが美容に繋がっていくのでしょうか?

 

一般的に有名なニードリングといえば「ダーマペン」「マイクロスキンニードリング」「CIT療法」など。最近は「針」の入った美容クリームなんかも出てきていますよね。

お肌は表皮、真皮層、皮下組織の三層に分かれていますが、ダーマペンなどはこの真皮層に細かい針を刺し、あえて刺激を与えることでコラーゲンを増生させ、ニキビによる凹凸、しわ・シミ・たるみなどのエイジングケア、肉割れ、妊娠線などの治療していく方法です。

皮膚には「バリアゾーン」いうのが存在し、ただ塗布しただけでは奥の層に化粧品を浸透させるのが非常に難しく、優れた有効成分であったとしても角質層止まりが殆どなのです。これでは「保湿」程度の効果しか得られません。

さらにお肌には『500万ダルトンルール』というのがあり、「ダルトン」とは分子や原子の質量の単位を表しています。例えるならば皮膚には非常に目の細かいザルがあり、500万ダルトン以上に大きい分子はそれより奥には浸透しない、というルールなのです。そこでニードリングを行う事でより奥の層にまで栄養成分をしっかり浸透させ、美肌効果が期待できるというわけです。

 

折角、優れた美容成分の入った化粧品を塗っても奥まで浸透していないのでは勿体無いですよね。
お肌のより奥深い層へとアプローチするために出てきたのがこの「ニードリング」という美容法。

次回の記事では、ニードリングを取り入れたホームケア商品からクリニックでの美容医療法までを、より詳しく解説していきたいと思います。

<参考サイト>https://pediatric-allergy.com/2018/10/13/500-dalton-rule/ 

 

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