美ノ匠8歳のお誕生日に振り返る
思い起こせば8年前の今日、
たくさんの方々にお集まりいただいて
美ノ匠のキックオフパーティを行いました。
懐かしいー
みなさんわかいっ(笑)
もっとも、
今覚えばその頃勢いばかりが先行して
サービスとしての程を
十分に成していないままの
見切り発車も見切り発車な滑り出しでしたが。。。
とにもかくにも寝食を忘れて
夢中でイメージを形にしたことを覚えています。
ところで、
なぜ私が「美ノ匠」という
“こだわりサロン” と
“こだわり顧客” との
架け橋となるWEBサービスを
作ろうと思ったのかについて
今日の節目に改めて、
当時を思い出しながら書こうかなと思います。
きっかけはサービスリリースの4年前。
25歳の春に突然舞い込んできた
母親の交通事故という悲報でした。
幸い命は取り留めたものの
障害一級という最重度のハンデを負った母。
1年半の入院期間を経て帰宅すると
いよいよ本格的に
「介護」に向き合う生活が始まりました。
一番辛かったのは最初の3ヶ月間。
とにかくペースがつかめなくて
四六時中目が離せず
コンビニに行くのもままならない。
父や兄が仕事場から帰宅するまでの
日中の10時間程度はひたすらに
自分との対話の時間でした。
母を守りながら、
これからの自分の人生どう生きよう?
私のキャリアはこれで終わってしまったのか?
20代前半の私はとかく海外に縁があり
今どこの国にいるのか不思議がられるほど
世界中を飛び回っていましたが
そんな環境から180度一変した日々。
我ながらなんとも極端な人生です(笑)
この頃抱いた強烈な不満や憤り。
それは介護そのものの負担よりも
「働けないこと」に対する
フラストレーションから生まれていました。
予期せぬ介護というライフイベントは
私たち家族全員に平等に起きたのに
それによって生活環境が変わり
働けなくなったのは女性である私だけ。
なんとも不公平じゃないか、と。
働きたい、働きたい、
自立したい、社会に出たい、
でももう勤められない・・・
そんなジレンマと
右も左もわからぬ介護に向き合う日々。
ゆっくりと流れる
予測不能な時間に戸惑いながらも
徐々にヘルパーさんとの連携が取れ始め
時間の使い方に慣れてきた頃、
「いやまてよ。
“働けない” わけではなく
“勤められない” だけじゃないか?」
と、持ち前の順応力と行動力が爆発し
その時持ち合わせていた拙い知識と経験で
自宅でもできそうな商売を始めました。
この時フランチャイズ加盟させていただいた
ブランド古着のオンライン販売モールが
(今でいうメルカリのBtoC版みたいな感じですね)
WEBを使ったお店とお客様の
架け橋となるサービスとの出会いでした。
そこで経験とアイディアを経たのち
この先ますます厳しそうなアパレル業界から
どんどん元気になってゆく美容業界にシフト。
不動産に縁があることを生かし
当時まだ聞き慣れなかった
「シェアサロン」を開始したのです。
“レンタル” ではなく
“シェア”という言葉にこだわっていましたが
当時はよく、その意味を問われたものでした。
10年ひと昔とはよくいったもので
今では当たり前のワードになりましたねぇ。
なぜシェアサロンを始めたのかというと
母の介護というライフイベントを受け
起業という選択肢が
時間と場所にとらわれない
“最善の働き方“ になった私がいたように
この先の少子高齢化社会
何らかの理由で起業を選択する人は
もっともっと増えるだろう。
それはこれまでの起業のような
大それたものではなく、
自分の環境、得意なことを生かした
スモールビジネスが行き交う世界。
個と個がフレキシブルに繋がる未来。
そしてライフイベントに左右されがちな
女性にこそ、この働き方は適している
と思ったから。
そうなると私がそうだったように
やっぱり多くの女性は興味が尽きなくて
好きな分野を生かすことのできる
「美容・健康」
というところに行き着くのよねっ✨
そんな人生の岐路にぶち当たった時
まずはお試し的に最小限のリスクで
美容サロンを始められる環境があったら
良いんじゃないかなと思ったんですよね♪
そうして、当時共感してくださった
WEBデザイナーの方のご協力があって
サロンを借りてくれた方に
簡易のホームページを
リーズナブルに作りますよっていう
セット販売を行ったところ
たくさんのセラピストさんから
喜びの声をいただくことができました。
10年前ってHP作るのにまだ専門的な知識と
まとまった金額がかかっていたんですね。
そうやって出会ったセラピストさんたちから
困っていることや必要なこと
たくさんのお話を伺う中で、
浮き彫りなった共通の需要が
“ブランディング” と ”集客”。
もうこれに尽きると。
それならば個々のホームページではなく
良いサロンの集合体となるサイトを作ろう!
そんな流れから全てが始まったのでした。
でも最初はそんなに大それたものではなく
もっとアフェリエイト的なリンクを貼るだけの
ポータルサイトのつもりだったんですよね。
だけど構想を固めていたある日、
私の信頼する女性で
当時、雑誌の編集長をしていた方に相談したところ
そこで頂いたさすがすぎるアドバイスが・・・
「アイディアはとても良いと思うけど
そのサイトに載るサロンは
一体どんな基準で集められて
何が売りでユーザーは選ぶの?
私が思うに、このサイトの最大の売りは
スポーツの世界で日本一を経験し、
パリコレという世界の舞台を経験した
あなた自身が唯一無二の審美眼となって
こだわりのお店を厳選していていくこと、
そこに尽きるんじゃないかな?」
・・・と。
その一言から、なんとなくぼやっとしていた
私のイメージが
ピシッと背筋を正されたものになりました。
「元パリコレモデルが厳選するこだわりサロン紹介サイト」
そんな枕詞を掲げるからには
自ら足を運んで情報を収集し
嘘偽りのない言葉で
オススメのお店や店主の人柄を伝えていこう!
そうやって私の長い旅が始まったのでした。
ここまでするからには
サービスにふさわしい名は・・・
「美ノ匠」
このたった三文字には
そのサロンの全てのこだわりや
技術、サービス力、顧客に対する誠実さ
そういったものが凝縮されているし
そうでなければ胸を張って
名乗れないものだと思うんですよね。
ある意味この名をつけたことにより
旅路はよりハードルの高いものとなりましたが(笑)
まだまだこの旅は途中過程。
どんなに嶮しかろうと
もう引き返す道はありません。
あの時走りだした自分の直感を信じて
一歩、されど一歩ずつ、
転んだり立ち止まったりしながら
それでも前に進むのみ。
やっとブランディングや仕組みが
形をなしてきた頃に
世界中が未曾有の自体に直面し
今は体に触れるサービスは
少し様子を見ながらの充電期間ですが、
美容・健康は決して廃れることのない
永遠のテーマ。
私自身も妊活というライフイベント真っ只中で
再びあの頃のように
否応なく
ゆっくりとした時間を過ごしながら
これまで駆け抜けてきた8年間を振り返り
反省点、改善点を俯瞰して見ることができる
恵の充電期間と捉えています。
世の中が完全に新しい時代へと移行し
私自身も新たなライフステージへと移行した頃、
また新鮮な目線で
パワーアップした経験値とともに
アクセルを踏んでいけたらなと。
そんな想いをはせながら
今日の良き日に
愛娘8歳の思い出を振り返り
お誕生日を祝してあげたいと思います✨
美ノ匠プロデューサー
バレーボール日本一、元パリコレ出演モデル。
25歳で訪れた介護を機に働き方改革。
WEBマーケティングを学び26歳で起業。
アスリートとモデルの最高峰を経験した実績を生かし、予防医療としての美容や心身ケアの重要性を広める、美のプロフェッショナルメディア「美ノ匠」を立ち上げる。300件に及ぶサロン体験や美容家取材を通して培った確かな情報を元に「これはおすすめ!」というサービスばかりを紹介しています。