“介護ありき”のパートナー選び【完結編】

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初婚にして介護ありき

無理ゲーともいえる

私の風変わりな結婚条件。

 

特に結婚を意識することなく始まった

夫とのお付き合い2週間後に

運命の「ビビビッ」

は訪れました。

 

付き合いたての男女なんて

四六時中一緒にいたいものですが

前回の記事にも書いた様に

私には毎日の介護ルーティンがある為、

そしてそれは朝が一番大変な為

お泊まりなどすることなく

12時になったら帰らなくてはいけません。

 

まるでシンデレラのように(?)

今宵も母のうんちを出す為に

鐘の音と共に帰るのです。

 

そんなある日夫が言いました。

「俺も近くに引越しちゃおっかなー」

それは冗談まじりの

完全に軽いノリでの一言だったに過ぎません。

しかし私はうっかり放った

その一言を聞き逃しませんでした。

 

「いま、なんと・・・👂?」

「真面目に聞いて欲しいんだけど・・・」

 

私はすかさず切り出しました。

「もしも結婚を視野に入れるなら、

 私にとって住環境は最重要問題なんだよね」

そして私は日々の介護ルーティンを

事細かに説明しました。

 

付き合って2週間でこんな話、

ドン引かれても仕方ないけど

現実問題そうだから

ええぃもうぶつけてまえ、と。

 

そうして私の話を聞き終えた夫は言いました。

「なるほど・・・

それは近くないと無理だわ。

じゃあ引越すよ。

繁忙期が終わるまで

あと2週間だけ待ってもらってもいい?」と。

「( ゚д゚)ホントに?」

「いや、さすがに

“そのうちに”っていう意味で言ったけど

2週間後?」

 

「だって毎日のことなんでしょ?

確定申告さえ終わったらいけるよ」

と。

 

あっけにとられつつも

気が変わったらこまるのでw

すかさず私は

「じゃあその間にどこか近い物件探しとくね!」

と言いました。

するとさらに驚いたことに

夫はこう言ったのです。

 

「いやもう近いとかじゃなくて

同じマンションの方が良いんじゃない?」

と。

 

・・・いいんですか?

 

「それが一番良いでしょ。

あ、さすがにフロアは別にしてね(笑)」

と。

「( ゚д゚)サ イ コ ウ カ ヨ⤴︎⤴︎⤴︎」

 

この瞬間に私の結婚探知機が

「ビビビビビッ!!」

と警報級に鳴り響いたのです。

 

『こんなこと言ってくれる人、もう現れない。

しかも気持ちだけじゃなく

それをすぐ実行したとて

決して無理の生じない

フレキシブルな働き方やライフスタイルが

既に出来上がっているステージにいる。

 

人間的に良い人なのは十分知っているし

何しろこんな向こうにデメリットが多い提案

見せかけのカッコつけで言えることじゃない。

この人はこの一瞬で覚悟を決めてくれたんだ。

なぜならそれが私にとって

何よりも大切な

譲れないことだと

瞬時に理解してくれたから』

 

私の中でなんとなく設定していた

「結婚はあと2年、

34歳まではしなくていいやー」

という特に根拠のない

謎の自分タイミングは

その瞬間に捨て去ることにしました。

 

絶対にこの流れに

このタイミングで乗らなくてはいけない

本能的に悟ったのです。

 

そうして確定申告の開始と共に始まった

私と夫のお付き合いは、

確定申告の申告期限を迎える頃

同棲へと向かっていき

4か月目には籍を入れたのでした。

 

こんな風変わりな

一見、条件面を重視したような

ドライともとれる

結婚を決めた瞬間の話を人にすると

 

「もっとドキドキとかさー💓

恋愛感情はなかったのー(笑)」

 

と言われたりもします。

でも多分、

身軽な状態でパートナー探しをしている人には

わからないであろう感情が

私の心の奥底に湧いたのです。

 

100本の薔薇の花束も

とびっきり甘い言葉も

ロマンチックな指輪パカーンも

 

そんなもの何一ついらない。

 

ただ、私の誰よりも大切な母の命を

これからも最前線で守らせて欲しい

 

この切実な願いを

一瞬で「叶えましょう」と言ってくれた相手に

愛情が湧かないわけがありません。

 

それは恋愛感情なんて甘いものではなく

「私の一番大切なものを大切にしてくれた」

ということに対する

深い、深い敬意と感謝、そして「愛情」。

 

そうやってロマンチックのかけらもない

現実的なきっかけから始まった

結婚生活も早10年

 

この10年で私たちは

4年間の不妊治療を乗り越えて

2人の天使に出会い

母の介護末期を全うした。

 

どんな気まずいトピックも

全て「言葉」にして投げかけて

何かあったら明け方まででも話し合い

「その日中に解決すること」をモットーに

納得するまで背を向けることはしなかった。

 

振り返れば全てが豊かな経験だったし

これからの10年もきっと

なんでも話し合って

乗り越えていけるだろう。

 

私の人生最大のラッキー

彼と結婚したことだと思うし、

 

私の人生最大の親孝行

15年間介護をし続けたこと以上に

彼と結婚したことだと思う。

 

ひょっとしたら、

20代から介護を経験していたからこそ

恋愛という色眼鏡なしに引き当てられた

病めるときも、健やかなる時

人生を共に生きていく”パートナー”

だったのかもしれない。

 

そんな私の”神夫“が

10年経った今でも大好きだし

10年毎日一緒にいても飽きないし、楽しい。

 

「亭主元気で留守がいい」

なんて言葉もあるけど、

私は夫が帰ってくると

毎日とても嬉しいのです。

 

ただ・・・

そんな深い愛情があるのは確かなのに

脱ぎっぱなしの靴下がリビングにあると

舌打ちしたくなるしw

 

冷凍庫の容量無視して

大量に食品仕入れられたりすると

「どうやってしまうんじゃー!」

とはなるのよね。

 

夫はよく

「俺、結構徳を積んでると思うんだけど

そのポイントに貯金はないの?」

と言いますが、

 

徳ポイントに貯金などないっ(笑)

それとこれとは

別のお話なのでした。

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下村 えり
美ノ匠ファウンダー/元パリコレモデル
バレー選抜日本一・国体準優勝

アスリート経験を持つ美容キュレーター
300件以上に及ぶ都内サロン体験や美容家取材を元に、「これはおすすめ!」というサービスを厳選紹介しています。
15年の在宅介護経験も生かし健康・美容を発信。

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